親鸞ゆかりの旧跡地にたたずむ純和風建築の美術館。

雪梁舎美術館

四季折々の花が咲く日本庭園の中に建ち、瓦葺の屋根、畳敷きの展示室を有する美術館。落ち着いた雰囲気のなかで美術作品を鑑賞できます。マイセン磁器、シャガールの版画は、テーマにそって常設展示するほか、年間7~8本の企画展を開催しています。

施設・イベントなど

喫茶室「田母木」では、ガラス越しに田母木(はざ架けの木)のある春夏秋冬それぞれの日本庭園を眺めながら、お好きなヨーロッパの器を選び、くつろぎのひとときを。おすすめはオリジナルのブレンドコーヒー(400円)。

ミュージアムショップでは各展覧会のカタログをはじめ、郷土作家の工芸作品や版画家棟方志功関連のグッズを取り揃えています。

展覧会によって、ミュージアムコンサートや陶芸体験などのワークショップそ行っています。(開催日は未定)

建物・庭園

純日本建築の雪梁舎美術館には、美術館としてはめずらしい86畳敷きの畳の常設展示室、天井高く手斧ハツリの梁のわたる新制展示室、マイセンの部屋、シャガールの部屋の4つの展示室があります。木のぬくもりの落ち着いた雰囲気のなか、芸術と文化にふれ、心豊かなひとときを過ごせます。また、茶室「自在庵」を併設し本格的な茶会からお稽古事まで、流派を問わず利用することができます。そして館を取り巻く茶庭や日本庭園では、花木がかもしだす四季折々の趣、風情が味わえます。何といっても盛夏に咲き誇る蓮の花は圧巻で、大輪の美しい花々が競い合うように池を覆い尽くし、早朝に多くのカメラマンの被写体となります。またこの地は越後七不思議のひとつ、親鸞聖人縁起の焼鮒伝説の旧跡として、釈迦堂と石碑を見ることができます。

コレクションについて

雪梁舎美術館では、新潟県出身、県ゆかりの作家の作品―良寛(書)、土田麦僊(日本画)、横山操(日本画)、佐々木象堂(鋳金)、三浦小平二(陶芸)ら―を中心に、日本美術に大きな足跡を残した版画家棟方志功や書家中林梧竹ら、またヨーロッパ磁器最古の窯マイセン、色の魔術師マルク・シャガールの連作版画を収蔵しています。

1.良寛「七言詩《十字街頭乞食了》《今日乞食逢驟雨》双福」(文化末~文政中頃)

生涯托鉢修業を貫きながら庶民と楽しみ、和歌を詠み、漢詩を賦した良寛。この自らの托鉢の風体を詠んだ詩は、良寛が好んで揮毫した。

2.佐々木象堂「鋳銅色絵瑞禽薫爐」(昭和初期)

人間国宝・象堂がのこした、数少ない彩色を施した鋳金作品。尾を垂直に立て、振り返る小鳥の姿は、象堂特有の造形美の世界をつくり上げている。

3.棟方志功「釈迦十大弟子(6曲1双屏風)」(1939・48年/摺版1957年)

奈良・興福寺の須菩提像から発想、制作された作品。ブラジルやイタリアで開催の国際展で最高賞を受賞し、棟方が世界に認められた代表作といえる。

4.横山操「むさしの」(1961年)

社会事象を大画面に描いた操であるが、後年は伝統的な日本画表現を追求する。夕映えの茜空が広がる武蔵野は、当時東京の自宅から見られた風景だという。

5.シャガール「オデュッセイア」(1975年刊行:リトグラフ全43点)

『オデュッセイア』は、古代ギリシャの詩人ホメーロスの英雄叙事詩です。『ダフニスとクロエー』で象徴的な色彩を、美しい詩に謳いあげたシャガールは、この『オデュッセイア』でより自由な線描と色彩により、ストーリーの忠実な再現を試みています。

6.マイセン「色絵貼花風景文蓋付大壺」(1850年代)

もともとポーランド系ドイツ人の医業に携わる家に伝わったものだが、第二次世界大戦前にナチの迫害を逃れて南米アルゼンチンに疎開され難を逃れた逸品。すべて手作業による繊細な絵付けや、貼花の表現は最上の作品。

その他

「雪梁舎」とは、「雪」雪は美しいもの、純粋を意味するように、時には天から贈られた花びらのようであり、時には妥協のないほど厳しさを秘め、それは雪国新潟を表します、「梁」梁は昔から日本家屋の構造に欠くことができないもの。太く渡された梁は、力強く、生命を守り育み、見上げると言い知れぬ懐かしさと安堵感を与えてくれます、「舎」舎は同じ想いを求める人々が、肩ひじ張らずに集い合い、その中でお互いが切磋琢磨する場所でありたいとの願いを込め、名付けられたものです。また、美術育成のため全国絵画コンクール「雪梁舎フィレンツェ賞展」を毎年開催し、大賞受賞者にイタリア・フィレンツェでの研修を授与しています。

雪梁舎美術館(せつりょうしゃびじゅつかん)

[所在地] 〒950-1101 新潟市西区山田451
[TEL] 025-377-1888
[FAX] 025-377-1881
[URL] http://www.komeri.bit.or.jp/setsuryosha/
[開館時間] 9:30〜17:00
[休館日] 月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日)及び展示替え期間、冬季期間(12月下旬から2月中旬)
[入館料] 一般 500円、団体(10名以上)400円、中学生以下 無料
[駐車場] 20台
[アクセス] ■お車で: 新潟駅から15分、新潟バイパス黒埼ICから3分、北陸自動車道新潟西料金所から10分、磐越自動車道新潟中央料金所から10分、佐渡汽船から25分、新潟空港から35分 ■バスで: 新潟駅前バスのりばから大野線・白根線・木場線・味方線で約30分、「新潟ふるさと村」下車、徒歩3分 ■水上バスで: みなとぴあ・朱鷺メッセ・萬代橋西詰・万代シティ・県庁前のりばから上り「新潟ふるさと村」行きに乗船、おりばより徒歩5分